2015年07月09日
◆「寝る寸前」に覚えたいことを頭に入れよ
Boy Sleeping / indi.ca
◆最近出た本で、『40代からは「記憶法」が変わります』という本がありまして。
基本的には、「加齢によって、丸暗記しにくくなった頭をどう活かすか」というお話なんですけど、この中に「寝る直前に覚えたものこそが記憶に残りやすい」というTIPSがありましたので、ご紹介。
以前から言われていたことではありますが、もうちょっと掘り下げております。
◆まず前提として、睡眠は、眠り始めにグッと深くなってから、徐々に浅くなるのだそう。
これが90分のサイクルで繰り返されるのですが、深い眠りが出現するのは、最初の2サイクル(3時間)で、後半は浅い眠りになってしまいます。
そして、寝ている間に行われる「記憶のリプレー」は、「眠る直前にしたことからさかのぼって順番に行われる」、と現在考えられているとのこと。
ということは、いちばん覚えたいことを「眠る直前」に覚えてから寝るのがよいということになります。覚えたあとにすぐ眠るほうが、邪魔になる余計な記憶が入り込まないので、鮮明にリプレーされるのかもしれません。
◆さらに、本書にはこんなエピソードにも触れられています。
以前、受験生が来院されたときに、がんばって勉強した自分へのご褒美にアイドルのライブビデオを観てから眠っているとのことだったので、最初にライブを観てから勉強して、重要なところを覚えてから眠るという逆の順番に変えてもらうようにしました。すると、次に来院したときに、前に比べて断然覚えられるようになった、と話していました。これ、結構衝撃的というか、「勉強が終わってから娯楽を楽しむ」のが普通じゃないですか。
でも、脳の仕組みから考えると、それは良くないワケです。
ただ、勉強終わる前にマンガ読んだりDVDを観るのもどうかと思いますので、受験生の皆さまにおかれましては、いったん勉強が終わり、娯楽を手短に済ませてから、再度記憶したいところを読み返すなりするのが良いと思われ。
詳しくは、この本をご覧下さい。
40代からは「記憶法」が変わります: “大事なこと”を覚えられる! 忘れない! 思い出せる! (単行本)
お買い得なKindle本も出ています。
40代からは「記憶法」が変わります
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