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2014年07月15日

◆テストの後に勉強すると、違う内容でも効果がある?




Studying / mer chau



◆最近読んだ勉強本に、興味深いお話があったのでご紹介してみます。

ちょっと装丁が子供っぽい(?)ので、お薦めしずらいところではあるのですが、心理学博士である竹内龍人さんの『実験心理学が見つけた 超効率的勉強法』という作品。

「復習はすぐやるな! 思い込みで点数アップ!」というサブタイトルが誤解されそうですが、税理士試験の受験生の方にとっては、一読の価値がある1冊です!




◆この本の66ページあたりから解説されているのが「中間テスト効果」というもの。

何かを記憶する際、インプットだけでなく、確認テスト等のアウトプットを絡めるとよい、という話は受験生なら耳にしたことはあると思います。

それが何と「勉強する科目とは違うテスト」であっても効果があるというのだから、ちょっと驚き!
つい最近の研究で、このテスト効果に関連して面白い事実が発見されました。その名も「中間テスト効果」。ある題材1を勉強し、そのあとで別の題材2を勉強するとします。このときに、題材1について小テスト形式の復習を行うと、不思議なことに、題材2のテスト結果が向上するのです。

◆具体的な実験はこのように行われました(なお、点数の比較は、各回の最後の「題材2のテスト」をもって行われます)。


(1)題材1の勉強⇒題材1の復習テスト⇒題材2の勉強⇒題材2のテスト

(2)題材1の勉強⇒     ⇒      ⇒題材2の勉強⇒題材2のテスト

(3)題材1の勉強⇒    別の勉強   ⇒題材2の勉強⇒題材2のテスト

(4)                       ⇒題材2の勉強⇒題材2のテスト


(1)は、まさにこのテストの目的とするところであり、題材2の勉強の前に、その前に学習した題材1のテストを行うというもの。

(2)は、(1)からその題材1のテストを除いたものになります。

一方、(3)は(1)で行われたテストの代わりに、まったく別の勉強をするもの。

そして(4)は、題材1の勉強もテストも行わず、題材2の勉強とテストをします。


◆さて、これらの(1)〜(4)のうち、一番題材2の成績が良かったのはどれか?

……本書ではグラフ形式で結果が表わされているのですが、(1)が断トツで、他のパターンの倍近い点数を記録したのだとか。

ただし、その理由については、あまりよく分かっていないようです。
なぜ中間テスト効果が生じるのか、その理由はまだわかっていません。中間テストを行うことにより、脳の中で、学習により刻まれた記憶を読み出してくる仕組みが、よりよく働くようになったからではないか、という説があります。
ただ、理由はさておき、効果があきらかならば、取り入れないのはもったいないこと。

受験生の方におかれましては、暗記ばかり続けざまにやるのではなく、合間合間に確認テストを行うと良いことが分かります。

この他にもこの本には、勉強本を結構読みこんできた私でも知らない話が多かったので、装丁に惑わされず(?)是非お読みくださいマセ!


実験心理学が見つけた 超効率的勉強法: ~復習はすぐやるな! 思い込みで点数アップ!~
実験心理学が見つけた 超効率的勉強法: ~復習はすぐやるな! 思い込みで点数アップ!~
Part1 テクニック編
 復習の技術
 テストの技術
 ひらめきの技術
Part2 メンタル編
 ネガティブな気持ちをコントロールする
 ポジティブな気持ちを利用する
 成績アップに一番効く心の強さを育てる

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foxxyfoxxx at 12:00│Comments(0)勉強法 | 竹内龍人
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