2012年10月11日
◆勉強する前に「認知特性」を確認しよう

Speak no evil, See no evil, Hear no evil / Rose Robinson
◆先日読んだ医学博士である本田真美さんのご本『医師のつくった「頭のよさ」テスト』。
タイトルに「頭のよさ」なんて入っているため、アマゾンレビューでは叩かれたりしていますが、人を「認知特性」というファクターで分類する、という考え方は、受験生にとっては、なかなか有意義ではないか、と。
特に、理論を書いて覚えることができなかった私にとっては、結構腑に落ちるお話でした。
◆この本によると、人は認知特性によって、6つに分けることが出来るとのこと。
視覚優位者・写真(カメラアイ)タイプ
視覚優位者・三次元映像タイプ
言語優位者・言語映像タイプ
言語優位者・言語抽象タイプ
聴覚優位者・聴覚言語タイプ
聴覚優位者・聴覚&音タイプ
ご自分がどれに当てはまるかは、本書の13ページから始まる35問のテストをやってみてご確認を。
◆それによって、どのような違いがあるかについて、本書にはこんな一節がありました。
視覚優位者は、物事を覚える際、見たままの映像を記憶します。私の場合は、テストの結果はあきらに「視覚優位者」でしたし、実際、税理士試験の理論暗記も「目で見て」「書かずに」覚えております。
言語優位者は、情報を頭の中で言語に置き換えたり、記憶をより論理的なものに変えてから作業台の上に置くので、物語の一文を記憶したり、ゴロ合わせやエピソード記憶として覚えたりするほうが得意です。
聴覚優位者は物事を覚える際に、音(言語や音楽)として作業台の上に置くので、電話番号案内の104番で聞いた番号をすぐに覚えたり、九九を暗唱で覚えたりするのが得意です。
理論を回す際にブツブツ言っていたので、聴覚を使ったのかもと思ってたのですが、テスト結果によると極端に聴覚は低かったので、あまり関係なかった模様。
勉強法の本ではありませんので、そのつもりで買われると肩透かしを食いかねませんが、記憶法等で迷うことがあったら、試してみるのも良いかも知れません(中古もあまり安くないのがアレですが)。

医師のつくった「頭のよさ」テスト 認知特性から見た6つのパターン (光文社新書)
1章 人にはどうして得手不得手があるのか
――感覚がすべての能力のベースとなる
第2章 なぜ、同じモノを見ても同じに理解しないのか
――人には認知特性がある
第3章 人には本来どのような能力が備わっているのか
――認知特性と能力には関係がある
第4章 どうしたら社会で自分を活かせるのか
――認知特性に合った人生の選択方法
第5章 得意な能力は、どのようにしたら伸びるのか
――二つ以上の得意な能力を獲得する
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