2009年04月19日
◆合格する人の3ステップ勉強法
◆まず、掲題にもある「3ステップ勉強法」ですが、これは、
ステップ1 理解力(入力)
ステップ2 記憶力(貯蔵)
ステップ3 解答力(出力)
という3つのステージがまずあって、そのステージごとに勉強メソッドとして細かい勉強法が属する形になっています。
この中から、マインドマップを用いる、という点からも、まずステップ1の中の「ジグソーパズル勉強法」についてご紹介します。
■ジグソーパズル勉強法
◆この勉強法の目的は、ズバリ「全体構造の把握」。
そのためにマインドマップを用います。
具体的には「テキストの目次のマインドマップ化」になります。
基本書(テキスト)を読む前に、目次をざっと眺めて、これから勉強する項目の概要をつかんでおきます。そして、目次をマインドマップにしておくと、全体構造が一目でわかるようになります。また、それぞれの項目のページ数も枝(ブランチ)を伸ばしておくといいでしょう。そうすれば、どの項目が重要なのかという情報も得られるからです。
このように「目次のマインドマップ」は、あなたがこれから勉強することの「地図」の役割を果たします。
◆さらに、この「目次のマインドマップ」で全体構造をつかんだら、実際に基本書(テキスト)に、ざっと目を通すことを行います。
おそらく、最初に全体構造をつかんでいれば、より一層内容がなじみやすいはず。
本書では可能であれば、フォトリーディングや速読で行うことを推奨していますが、必ずしもそれにこだわる必要はないと思います。
■リンキング勉強法
◆これは、過去に出題された問題と、テキストの内容を付き合わせながら勉強する方法です。
特徴的なのが、「過去問に出てきた問題を、基本書(テキスト)の該当箇所に書き込んでいく」ということ。
本書の説明部分では「選択肢」となっているのですが、税理士試験に基本的に「選択問題」はないので、個別理論を学習する際に、過年度の出題年度やその問題(問われ方)等を記入しておくとよいかもしれませんね。たとえば、過去問で平成20年の3番の選択肢bに出題された問題をやったら、それについて説明している箇所をテキスト内に見つけ、そこにマークします。そして、たとえば「h20-3-b」というように、出題された年度を書き込みます。
◆この本は、実際にマインドマップのインストラクターで、かつ、資格試験の受験経験者の方が書いているため、試験勉強向けのマインドマップの書き方(基本的には、マインドマップのルールに沿ってます)もゼロから学ぶことができます。
ただ、あまりルールにこだわるのは、まさに「勉強」ではなくて「作業」になるのと、正直、税理士試験に向いているかどうかは微妙だと思います(税理士試験の出題形式の面で)。
つまり、結局は個別理論を丸暗記しないと土俵にすら立てないわけで、そういう丸暗記のためのツールとしては、マインドマップは難しいのではないか、というのが私の考えです。
ただし、上記の「ジグソーパズル勉強法」のように、全体構造を把握するにはマインドマップは適しているので、取り入れられる点だけ取り入れるようにして、活用すると良いのではないでしょうか?
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